世界中いろんな名跡奇跡を周ってきたが、ここの景観もなかなか特筆に価するものだ。
シェラネバダの西側に位置するこのモノレークは、氷河期から一度も水がこの湖から流れ出したことがないというその特異な地理的条件と、周りを乾燥した砂漠地帯に囲まれているためにどんどん水分が蒸発してしまうという気象条件、加えて1941年から1990年までロサンゼルスへの水供給量増加に応えるために、この湖へ流れ込んでいた水源がストップされてしまったというような要因が重な、現在見られるような石灰岩の尖塔がニョキニョキと湖面から顔を出すユニークな景観が出来上がったと言われている。
この石灰岩の尖塔は、カルシウムを豊富に含む湧き水が子水中の炭酸塩と交わり炭酸カルシウムとなり、それがゆっくりと時間をかけて堆積したものだと言う。それが水位の低下に伴って、水面上に顔を出すようになったというわけだ。
モノレークの名前の由来になった「モノ」は、かつてここで暮らしていたインディアンたちのハエを意味する言葉なんだそうだ。海水の3倍も塩濃度があるというモノレークの湖面に、海水パンツ一枚で漂いながら自分の周りに集まってくるハエたちを眺めていると、ビジターセンターの説明を読んでなるほどと感心したこの湖の生い立ちも、「そんなことなんてどうでもいいや」というような気がしてくるから不思議だ。