アメリカ人にとって一番親しみのある写真家と言えば、もうダントツにアンセル・アダムスの名が挙がるのは間違いないんじゃないだろうか。特に写真集を買ったり、写真が趣味というわけではない園芸や手芸が趣味のおばさんだって、アンセルの名前を尋ねれば知っているに違いない。その彼が愛し、膨大な時間を撮影に費やしたのがここヨセミテである。
彼の写真は、それまで自然保護に興味のなかった人にまでこの大自然を後世に残すために何かしなければという強烈な感動を与える力を持っており、国立公園の父と呼ばれるジョン・ミュアートともにならび称されている。
そのアンセルの写真や生い立ちに関する資料が展示されているのが、ヨセミテ国立公園のヨセミテビレッジ内にあるアンセル・アダムス・ギャラリーである。彼の写真は、印刷物の写真集ではまだまだ絶対に表現できない圧倒的な白と黒の間にある表現力があるのを、私も初めてオリジナルプリントやフィルムを観た時に実感したことがある(ここではなかったけど)。アンセルファンならずとも、ヨセミテへ来たら足を運んでみるとよいだろう。