「津波の被災地で野生動物の死骸が見当たらない?」こんな興味深い話を見つけたのでちょっと紹介。
”[コロンボ 29日 ロイター] スマトラ島沖地震に伴う津波の被害を受けたスリランカ南東部のヤラ国立公園では、野生動物の死がいが発見されておらず、関係者を驚かせている。 同国最大の鳥獣保護区である同国立公園には、ヒョウや数百頭の野生のゾウが生息しており、今回の津波では、沿岸から3キロ内の公園が洪水状態になった。 ところが奇妙なことに、ゾウはおろか、野ウサギの死がいもまだ発見されていない。 政府の野生動物保護の担当官は、「動物には天災を感知する能力があり、第六感で異変が起きる時を知るのだろう」とコメントしている。 ヤラ国立公園では、日本人を含む少なくとも40人の観光客が被災した。”
地震の前触れとして、動物達には興味深い現象が見られる。 こういう話は、ナマズの例えを代表として昔から良く言い伝えられているのだが、果たしてどのくらい信憑性があるものなのだろうか? 動物達の地震予知能力に対する科学的アプローチを試みる人達の記事によると。(以下抜粋)
”元大阪市立大学理学部長、現岡山理科大学総合情報学部教授・弘原海清は、全国規模で宏観異常アンケートをおこない、大震災後八カ月の一九九五年九月、「前兆証言1519!」を緊急出版した。 大震災の一年後、関西地域の科学技術の振興をはかる「関西サイエンス・フォーラム」では、悲惨な地震被害を少しでもなくすために、多くの学者・研究者を結集して、従来、「非科学」といわれ、国内の地震予知研究の対象外とされていた多様な宏観異常現象を調査・研究し、地震予知につなげようとする専門部会「地震前兆情報の利活用を考える会」が発足した。”
”その中でも、動物の宏観異常現象に科学の光を当て、獣医生理学的に究明しようと志したグループがあった。その発案者が、当時の神戸市立王子動物園園長で、現同園動物科学資料館の権藤眞禎館長だった。 「中国では、三十年以上前から、自然や動物の宏観異常現象を地震予知活動に活用して、何度も大きな成果をあげています。でも、日本では、これまで地震学者から無視されてきました」と、権藤館長は言う。 地震前に発生する電磁波や帯電エアロゾル(空中のイオン)など、物理的、化学的現象がストレス原因となって、異常行動を起こすのではないか、と考えました」。 もし「地震予知遺伝子」を突きとめられれば、「予知能力」の高い犬を見つけ、盲導犬や聴導犬、警察犬などのような専門訓練をして、彼らが「予知」した地震の到来をきちんと人に知らせることもできるかもしれない。「糖尿病になりやすい人は、そうでない人と比べると、遺伝子配列の特定の部位が変化している。それと同じで、地震予知して異常な行動を起こした犬の遺伝子配列は、他の犬と、ある部位が異なっている可能性がある」。”
”麻布大学獣医学部教授、太田光明は、昔から有名な「地震ナマズ」について、「ナマズはわずか震度3クラスの地震でも、落雷でも動く。それではだめなんです。われわれが知りたいのは、大被害をもたらす震度7クラスの地震を、それも、できるだけ、直前に、なんです」と話す。”
というような感じでどうやら、まだまだ動物達の地震察知力を利用する科学的地震予測法確立には程遠い段階のようだが、動物達が何やら人間にはない地震に対する敏感なセンサーを持っているのではないかという興味ある分野は、これからも追求していく価値が十分にあると思う。 どんな小さなことでも、大災害を未然に防ぐ手立てに繋がればこんな素晴らしいことはない。 愛犬家や愛猫家の方々をはじめとして、身近にペットを持っている方々も、日々の動物達の動向に注意してこれらの研究に貢献できるかも知れない。
”中国では、「地震の前に、動物の予兆がある。みんなで観察し、防ぐことが大切だ。 牛、羊、騾馬は囲いに入らず、豚は餌を食べず、犬はやたらに吠える…」 という歌を子どもたちに教えているという。”
地震予測関係のページe-PISCO
「ユキノヒノシマウマ」は、最もアメリカらしいと呼ばれる街シカゴから生情報を発信していきますので、「人気ブログランキング」へのクリックよろしくお願いします。![]()
コメント (5)
興味深いお話、トラックバックありがとうございます。
確かに動物たちは、敏感なセンサーを持っているのでしょうね。
うちのペットたちも、何らかのシグナルを送ってくれているのでしょうが、それを受け取る私の感受性が・・・。早く、受け取れるようになりたいです。
投稿者: marukon | 2004年12月30日 23:35
日時: 2004年12月30日 23:35
marukonさんへ
ペットってよく観察すると本当にいろんな表情を見せてくれますよね。
自分も常に動物と一緒に暮らしてきたので、彼ら無しの生活は考えられません。
投稿者: sushi | 2004年12月31日 09:55
日時: 2004年12月31日 09:55
こんばんは。
トラックバックありがとうございました。
やっぱり動物達って何かしら予知出来るんですね。
うちの猫達はそんな事は無いとずっと思ってたんですが
ミケが五月蝿い時はきっと何かあるのかも…
なるべく猫達を観察していなくっちゃ(笑)
投稿者: mikenoneko | 2005年01月03日 23:33
日時: 2005年01月03日 23:33
動物の地震予知について
1)動物たちが地震を予知するのでなく、何か自然現象の刺激を感知して、生理学上の違和感を感じ、それを回避するために異常行動を取ります。その行動を観察してヒトが地震予知につなげるのです。(宏観現象)
2)イヌ、ネコでは阪神淡路大震災の前兆現象として騒いだのは30%前後です。これは個体の資質がそれぞれ異なることからと思います。
3)イヌ・ネコが異常行動を引き起こす地震の規模は家屋が倒壊する震度6以上の時に観察されます。
4)池谷・弘原海説の地殻から発生する電磁波の強度や地表への出現様式により、震源地からの距離による減衰とも関連します。
5)電磁波は地震だけでなく雷、花火などでも発生します。
雷に脅えるイヌは地震の前に異常行動を引き起こしています。
6)私たちの生理学的研究はマウスに電磁波を照射し、無痛的に採血し、血中ノルアドレナリン、血中アドレナリンの定量と脳内セロトニン、脳内ノルアドレナリンの定量を量り、対象動物との比較しました。
優位の差がありますので、電磁波説が証明されたと思料しています。
7)この結果を発表するまでは、世の科学者と言われる方々から批判され続けていました。
何事も自分で確かめる事が科学と思います。
投稿者: 権藤眞禎 | 2007年05月04日 12:48
日時: 2007年05月04日 12:48
権藤眞禎さんへ
詳細なコメントどうもありがとうございました。
勉強になります。
>何事も自分で確かめる事が科学と思います。
私も科学者の端くれとして、この言葉には非常に深いものを感じます。
これからもこの分野の益々の発展を信じています。
投稿者: sushi | 2007年05月05日 08:15
日時: 2007年05月05日 08:15